人気ブログランキング | 話題のタグを見る

感想3こんばんわ

引き続き建築系ラジオの感想。

・全体討議 東京論──新しい地形としての東京(再聴予定)
全体を通して都市の見方、読み方を解いている。興味をとても持ったのは地下空間のリサーチをしていた山中研究室とチャリーディングという自転車で感じる身体感覚をオノマトペに変換し新しい都市のノーテーションを作り出した杉浦研究室の話。地下空間のコラージュ、あるいは一つの建築の内部空間の衝突に興味があるしまた設計してみたいと思っている。しかも地下空間には資本や気候など様々なファクタによって地域ごとの差異が生まれていることも面白い。ただもう一度聞くことでもう少し理解が深められるんじゃないかなと思う。

・青井哲人インタヴュー台湾~東京 都市論の新しい展開へ向けて(再聴予定)
台湾でのフィールドワークをベースにリサーチをしている。現在は明治大学の助教。日本の植民地でいろいろな考え方を持ち込まれ神社などが実際に建っていたはずなのに今は消えていて生活の中に日本の文化や考え方、様式がどのように根付いているかリサーチしたいとのこと。
台湾という場所においてどのように建築が必要とされているのかを僕は知りたい。民衆の側から見た台湾を感じた。

・聴く: オープンデスク学生との本音トーク「夏のオープンデスクを終えて」
最近のコンペでの入選作の表現の軽さに怒りを感じているらしい。そこからこたつ問題へとつながる。SANAAの作品の模倣品に似ていると評したことはおもしろい。それほどまでの伝搬していった表現方法が建築含めたデザインで他にもあったのだろうか。息が長い流行だな。
最終的に作品のどこからがパブリックかという議論へ。コンペで通った案はパブリックでブログなどで上げる自分の作品はパブリックではないとのこと。用はメディアに対してどれほど自覚的かとも捉えれる。つまりコンペで誰かに認めてもらえないとパブリックではないともとれる学生の返答にこんなに自信満々やのにそこは自信がないことに面白さを感じる。
これは人によりけりではなく学生全体に通じるとこもある。

・聴く: 越後妻有トリエンナーレ特集、総括(再聴予定)
こたつ問題などを含めた配信の中で一番印象的に思ったのはデザインとアートの違いについて。デザインは基本的に用のものとして生まれてくる。発注者や社会的に誰かが望むであろうものを目指してつくる。基本的に自分が好きでやっていたのはデザインなんだな。でも美術がどんなものなのかは正直わからなかった。三ヶ月同じ絵を見続ければ良いか悪いかがわかるらしいのだが自分には絵に囲まれて生活したことはない。中学のとき美術のてすと0点で通知表は1の僕にとってアーットは自分がすごく面白いと思っているものに飽くなき探究心で向かって行くイメージがあって人のことを気にしないイメージがあったが創でもないとも感じていてアートのことを勉強すると必ずなぜその絵が描かれたかが前時代の批判だったりするわけで単に描きたかったからかくだけではすまないものとも感じる。一体美術とは何だろう???わかる方詳しく教えてください。

・聴く: a-cup 2009を振り返る
ピンクの電話の声の高い方が喋っているよう(笑)やっぱりこういう配信をしてくれると面白い。山田幸二や松田達の人柄がすごいわかる。高松研の配信で兄弟の人たちは先生の所作から建築語るものを学んでいくと話していたがまさに建築系ラジオで二人の所作を全国に伝搬しているよう。
僕の見解では松田→新人アナウンサー(声は北の国からのじゅん)、山田→テリー伊藤のような感じの掛け合いが非常に面白くワイドショー的。

・テーマ討議 土井一秀+小川文象 建築展 、広島若手建築家トーク
時代の多様化された価値観の果てに地方の建築家のスタンスが固定化されてきたのではないか。
例えば地方を代表する大御所さん(その作品のほとんどは「業」だなとかんじさせるような)がいて地道にジモトでがんばってきたもしくは別の場所で学んで帰ってきた中堅、若手がいてという構図はどこも一緒だな。若手がこのラジオのように「カーサブルータスに載るようなオブジェクティブでモダニストな建築家」と「大量に住宅設計に携わって行きながらその場所、施主におけるソリューションとして仕事をして行く建築家」に分かれるように。特に地方ではメディアに訴えかけることだけではなく人脈に寄るからますますこの流れは加速するのかもね。面白かったのは初めて見る人が共通して「面白さを発見できる」ように仕向けるといった谷尻さん。毒におかされた僕のような人間にはこのような態度を疑いの目で見てしまう。

感想3こんばんわ_b0127830_2123653.jpg

by hama_boy | 2009-11-11 02:12  

<< 感想4こんばんわ 感想2こんばんわ >>