セルガスカーノの建築を画像でみて思うこと

セルガスカーノという建築家がスペインにいる。
彼らの建築の良さを一言で表すならば

「瑞々しさ」

に尽きる。
これは僕が今まで建築に抱いたことのない感情であり、とても新鮮である。

始めて彼らの作品を意識したのは

森の中のオフィスという作品。
http://www.dezeen.com/2009/06/11/office-in-the-woods-by-selgascano/#more-32292

dezeenのアーカイブでちらっとだけ出ていた曲面ガラスの断面的な利用している写真を見て、
普段なら見ないこの手の建築の画像をずっと見続けてしまった。

この建築もオフィスが森の中に半地下で埋まるという、ものすごくわかりやすいストーリーがある。
しかし曲面ガラスの断面的な利用や配色センスは今までのミニマルな、あるいは日本の現代建築的な森との向き合い方しか知らない僕にとって強烈なインパクトだった。

よく半地下の案はコンペやいろいろな日本の建築家が行う作業であるが、どれもその質感の根源は似ている。

どちらかというと森との境界を無くしていき空間的に一体的に扱うような価値観である。
でもセルガスカーノのこのオフィスは森、ということを本当にインテリアの一部として扱っている。
あるい森の中の個のオフィスの存在を森のランドスケープの一つのモノとして扱っている。
こういう所に僕は惹かれている。


カルタヘナのホールにもとても感動している。
http://www.iwan.com/photo_Auditorio_El-B_Selgas_Cano_Cartagena_Spain.php

日本人が出来ない瑞々しさがある。
素材の選び方や留め方、構造に至るまですべてがただ軽快、というわけでない。
ただ軽快、というだけならLacaton&Vasselもすごいが、その軽快さとは少し違う。

こういったモノの使い方商業建築を思い起こさせる。
でもなぜか微妙に違っていて「ハズして」いない。
建築のオーセンティックな部分とリンクしている感じがする。

彼らのもたらす余白のつくり方や都市との向き合い方も非常に独特だし、
これは後世にも伝えなきゃならない価値観だと強く僕は思っている。

この目で見に行けたら良いな。

ちゃんちゃん
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by hama_boy | 2012-02-05 14:13  

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