「関係性について」について

西沢さんの「続・建築について話してみよう」を読んだ。

西沢さんらしい語り口でとても深い内容なのに大変わかりやすく、感銘を受けている。

その中の一つの章に「関係性について」という章がある。

この文章の中の冒頭で

「なぜ開くかと言うと、関係性をつくるためである。関係というものは断ち切るとそれ以上のことは起こらない。しかし関係をつなげると、それをきっかけとして、いろいろな創造的展開というものが起こる」

という文章がある。

このあとにたとえで外と内や場所と場所の関係などを上げてもいっている。

ここで気付いたことは「つなげる」ということは「違いがある」ものが前提だということ。

だから同じものがずっとつづくような均質な状態ではそれが成立しないと思う。

しかしそんな均質な状態は絶対につくることができない。
環境を否定することは建築をつくる上では不可能だからだ。

では均質な状態を描いた人々はどういうことを考えていたのか、と思いを巡らせてみる。
たとえばスーパースタジオが描いたインディアンのための住居。
ずっとグリッドの平面が続き遠くに山脈が見える絵。
これは多分場を均質にする、ということよりも人と人との関係を抽出しているのだと思う。
だからこそ生々しさが生まれていて野性的でリアルに感じている。

他にも豊島美術館も非常に抽象で、ある意味均質だ。
しかし、下との水滴をみると人が感じれないほどの起伏によって、その環境の小さな違いがはっきりと見て取れる。

僕はやみくもに「均質」を表現する、というよりも、ものを整理し抽象化した中での微妙な差異をあぶり出す、ということをやっていきたいと考えている。
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by hama_boy | 2012-02-09 01:11  

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